2015年8月14日金曜日

[Emperor] 日本のいちばん長い日 を観てきた

終戦記念日を前に

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パンフレットは事前に買って観るのが良い。



今からちょうど70年前の史実に基づいた終戦の日の話し。
1967年に公開された映画と同じ題材で、半藤一利原作で再映画化。

右も左も観られる構成になっている。

華美になり過ぎないよう脚色し、当時の日本のあの日を忠実に描く。

 

 

上映時間2時間37分と、なかなかの長さ。
お盆真っ盛りの片田舎にあるシネコンの小スクリーンには、初老から杖をついた後期高齢者がほとんど。
若い世代は、スパイと恐竜と人喰い巨人に集中。そちらはごった返していた。

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史実に基づいて話は進むので、興味ない人にとっては睡魔に襲われる事間違いなし。そんな人は行かないか。
途中、本木雅弘演じる、昭和天皇の話し方が柔らかく、更に眠気を誘うシーンが多い。劇場内の数名のご老体はまさに夢見心地、ふかーいイビキと共におやすみされていました(起こされてたけど)

出てくる俳優陣は演技派と言われる大御所ばかりの布陣。若手の俳優も見応え充分の演技で対抗。端正な顔立ちの松坂桃李も、眼力強く、ドスの利いた声がよく響く。


役所広司は山本五十六と被る感じがないではないが、やっぱりスクリーン上で観るとその存在感は凄まじく、引き込まれる。
個人的には、東條英機役の中嶋しゅうと、安井藤治役の山路和弘がいい味出してたと思う。

室内のシーンは逆光を利用した場面が印象的で、重苦しい雰囲気が常に漂う。
軍服の質感がよく、律儀な日本人を表しているのか、どこをとってもビシッと決まっている。逆光になってもキャストのシルエットが綺麗。
それに加え、劇中に出てくる建物がどれも美しく、ロケハン部隊がいい仕事してるなと感心。

特に、陸軍省の舞台となった、”京都府庁旧本館”は官公庁建物 日本最古で重要文化財指定、これは一度行って見てみたい。
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クライマックスにいくにつれ、崩壊していく陸軍や、自決する阿南惟幾、玉音放送を録音する昭和天皇、その裏で繰り広げられた陸軍の暴走。史実に基づいてはいるものの、当時を知らない世代には新鮮に映る。

内容、質感ともに良く、しっかり睡眠をとった上で鑑賞するのがオススメ。

 

 

 

参考文献の4つの書